saru: 変わった事はない？という両親の問いに何て答えたらいいの。

相変わらず阿呆のように暮らしております。何もしてません。会社に行って、速攻帰る日々です。ジョナサンに言われる事にはいつも心臓をぐりっとねじり上げられたような心持ちになります。

私は毎日9時38分発の電車にのって、仕事場の駅で降ります。そこで少し前からささやかな朝の楽しみを見つけました。それは電車を降りて地上まで歩くその短い間に見かける、とある殿方の観察（ストーキングと言いたい所だけれど、定義からすると私は目で追うだけなので軽度のストーキング、としておきましょう）でした。毎朝見れる訳でなく、電車を降りた瞬間に居る訳でもなく、ふと前を向くとちょっと先に一週間に1，2回の頻度で見る事が出来ました。かっこいいドストライクだぜ☆タイプの男性でなく、明るいチェックの半ズボンにピンクのポロシャツ、リュックにキャップで背が低いそして黒髪（詳細な観察に自分で書いていてひいた）という、こういう格好の男の子かわいいな〜的な私好みの格好な人です。私はその人がいると、決して抜かしたりせず、静かにその人との間に他の人が２、３人いるくらいの距離を保って観察を楽しんでおりました。最終的に出口が違うのでその人がどこへ行くのかは知りませんが、何度会社に遅刻してその人の行き先を確かめようと足がふらついた事か！！！！

なぜ決してその人を抜かさなかったか、にはきちんと、チキンと理由があります。それは顔を見ない様にしていたのです。その人の格好は前のバイトの仲良くしてた人に少し似ておりましたので、というか後ろ姿が似ていたのです。そしてそのバイトの人に私はかすかに、本当に微量にニノを感じ取っていたので、つまりは、その軽度のストーキング相手にニノを期待していたのです！！！！

という事で、私は毎朝うきうきしとりました。一体あの人はどこから乗車しているのだろう？？車両はどこかしら？？と結構気持ちの悪い自分がいました。が、しばらく見れない日々が続くと、すっかり私はその人の事を忘れていました。

そして、今週。
何気なく階段を登ってふと横をみると、な、な、なんと！！！！！その人がいるではないですか！！！今までで一番近い距離です！！とっっっても驚きました。と、同時に横顔をちらりと見てしまったのです！！！！ほんの微かにですが、今まで後ろ姿しか見た事がない私には衝撃でした。彼は、柴犬のような顔をしていました。その日は彼はいつもと違う出口から出て行ったので、それ以上目で追う事は出来ませんでした。ただ、誰かに（ニノでは確実になく）似ているな、、、はて、、、と少し考えを巡らそうとしましたが、他の用件が頭をいっぱいにしてしまいました。

また次の日、ぼさ〜っと階段を登っていたら、ななななんと、また彼が近くに居ました！！！
そして、私は昨日よりもはっきりと彼の顔を見たのでした。そしてそこから笑いが堪えられなくて、ずっと会社までハンカチで口元を隠して心の中で爆笑しとりました。エスカレーターで私の前に彼は立っていたので、以前の私でしたら、そりゃもうここぞとばかりに詳細に観察したでしょうが、顔を見てしまった私は所謂、魔法が解けたかの様に、その人を観察しませんでした、というか、見たら本当に笑いが堪えられなさそうだったので、必死にあらぬ方を見て堪えました。

彼は、